管用テーパねじ NPT とは?
NPTはアメリカ規格(ANSI)による管用テーパねじゲージで、耐密性の必要な一般部品の管用テーパねじです。
管用テーパねじゲージ NPT
このゲージには、種々な切欠き(Notch)の取り方をしたゲージがありますが、一般的に多く使われているのは、最小限界位置、基準位置、最大限界位置の3ヵ所に切欠きをもつゲージです。管用テーパねじにゲージを手でねじ込んだとき、管の末端がゲージの最大限界位置と最小限界位置の切欠きの範囲内にあれば合格と判定します。
また、NPTはねじの外径及び内径寸法が山頂切り取りの高さで規定されていますが、この検査には、NPTプレーンテーパケージの使用をお勧めいたします。
テーパねじゲージの3ヵ所の切欠きとプレーンテーパケージの6ヵ所の切欠きの位置合わせにより外径又は内径の寸法検査が容易に行えます。
寸法検査対象製品
管用テーパねじゲージ NPT
アメリカ規格(ANSI)による管用テーパねじゲージで、耐密性の必要な一般部品の管用テーパねじ
管用テーパねじゲージ NPT 検査方法
テーパねじとは、めねじの場合、入り口から奥に行くにつれてだんだん細くなっていきます。したがいまして、ねじプラグゲージを入れると、必ずどこかで止ります。通り抜けるということがありません。同様に、おねじの場合は、手前側から奥に行くにつれてだんだん太くなっていきます。ねじリングゲージを通そうと思っても、途中で止まってしまいます。 そこで、テーパねじの検査は、めねじやおねじに対し、ねじゲージがどこまで入るか、で判定します。同じ意味ですが、表現を変えると、ねじゲージがどこで止まったか、ということになります。
管用テーパおねじ NPT の検査
管用テーパねじリングゲージの段が付いていない側へ、おねじの先端を入れます。止ったところで、おねじの先端がどこにあるかを見ます。管用テーパねじリングゲージの段のことを切欠きと呼びますが、切欠きの間におねじの先端が来ていれば合格です。切欠きに届かない場合や、切欠きよりも飛び出してしまうときは不合格です。
検査項目 | 管用テーパおねじ NPT の検査 |
使用ゲージ | 管用テーパねじリングゲージ NPT |
判定方法 | 中間の切欠きの端面が基準位置で、最小限界位置(一番低い切欠きの端面)から最大限界位置(一番高い切欠きの端面)の間で止まれば合格です。
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管用テーパめねじ NPT の検査
管用テーパねじプラグゲージには、ハンドルに近い箇所に切欠きが付いています。先端からめねじに入れていき、めねじの端面が切欠きのどこで止まったかで判定します。切欠きの間でめねじの端面が止っていれば合格です。切欠きに届かない場合や、切欠きよりも入りすぎてしまうときは不合格です。
検査項目 | 管用テーパめねじ NPT の検査 |
使用ゲージ | 管用テーパねじプラグゲージ NPT |
判定方法 | テーパねじプラグゲージの最小限界位置(先端に近いほうの切り欠き)と最大限界位置(ハンドルに近いほうの切り欠き)に管の末端があれば合格。中間にある切欠きの始点が基準位置です。
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管用テーパねじゲージ NPT 品番の見方
管用テーパねじゲージ NPT 限界ねじゲージ用摩耗点検ゲージ
点検ゲージはありません。点検の際はメーカーまで点検依頼をお願いします。
製品検査を繰り返しているうちに、ねじゲージも摩耗していきます。製品検査を確かなものにするためには、定期的な点検が必要になります。限界ねじゲージの摩耗点検用ゲージでチェックしましょう。