テーパゲージ
テーパ状になった穴や軸のテーパ比を確認するのが、テーパゲージです。
テーパゲージはテーパ製品のテーパとテーパの基本径(大端径又は小端径)の検査に用いられます。
一般にテーパプラグゲージとテーパリングゲージからなり、はめ合った一組のゲージ形状となりますが、切欠きを設け製品の基準とすべき端面が止る位置を限界式にわかるようにしたものも製作いたします。
このゲージは、径の大きさやテーパ比、長さなど、製品の仕様毎に受注生産で対応しております。
寸法検査対象製品
工作機械などのホルダー部分に使われるテーパにはいろいろな種類があります。 以下のテーパ加工製品などが対象となります。
- モールステーパ
- ジャコブステーパ
- ナショナルテーパ
- ブラウンシャープテーパ
- 7/24テーパ
※これらはサイズ表記もそれぞれ違うので注意して選定してください。
テーパゲージ 検査方法
検査しようとするテーパ比に対し、精密に作ったテーパゲージをあてがい、きちんとゲージと接すればテーパ比は合格です。具体的な判定方法は以下の通りです。
- ゲージのテーパ部にブルーペーストなどをうすく塗り、ゲージと製品をしっかりとはめあわせます。
- ゲージ又は製品を約1/8回転させ、元に戻します。
- ゲージと製品を離し、ブルーペーストがどの程度こすれて伸びたかを確認します。伸びている箇所は製品とゲージが接していたところであるということができます。伸びていた箇所が多いほど、テーパ比を満足していることになります。この検査方法を「当たり検査」と呼びます。
- こすれて伸びた状態を保存するために、ブルーペーストを紙に写し取ることもあります。
この検査は、全体に対し、何パーセントが当たっていれば製品として合格かをあらかじめ決めておく必要があります 当たり検査の他に、テーパ状になっている製品の大端径や小端径の合否を、テーパゲージに切欠きを設け、その切欠きの間で止まったら合格であるという検査もあります。
テーパゲージ 品番の見方
※ 特殊受注生産品なので、特に品番設定は行っておりません。